加速放置。(其の5)

●えっと、ほんとうはわたしのリアルでの時間経過に沿って観たり読んだりした順に書いていこうと思っていたのですが、ちょうど其の3でミュートス篇の話が出ている上、平成アニメでもミュートス篇がいいタイミングで完結し、さらにもうひとつ、あることからちょっと思うところができたので、そこいらへんのことを先に書こうと思います。

●さて原作ではいくらなんでもそりゃねえだろうな終わり方を(笑)しくさってくれたミュートス篇ですが、アニメでは結果から言いますと、
「すっげ上手い具合に、収まるべきところに収束したな。」
というかんじです。
もちろんファンの間では賛否両論あったみたいですが、
まあわたしも、007一人を偵察に送り込むためのスキを作るおとりに009・002・004の主力部隊が大暴れしなくちゃならないってどうなんですかとか(しかもここへなんで003もくっついてってるんだか。すんげ足手まとい。ひょっとしてパンを手なづけるためですか??)、
しかもそれでみんなボコボコにやられちゃって、ドルフィン号に帰って博士が手当てしてくれるんだけど
「じゃあまずは004からだ。」
と博士と004二人して処置室(?)に入った後、行方不明のジョーを008と002が捜しに行くシーンになるんですけど。
わたしはてっきり、004のあとで002も修理してもらったけどそのシーンははしょってあって、あくまで002は完治していてそれで捜しに出かけたんだと思ってたんですけど。
ジョーが見つかって、3人でドルフィン号に戻ると

まだ処置室に004がいる・・・・・・



002なおしてやれよ博士
ただでさえあの人ぶっこわれ要員なんだから(笑)



・・・とか。
まあこまけえツッコミどころはいろいろないでもないですが。
それもあの、長年のしつこい便秘が一気に治ったようなラストで、すべてを水に流せる気持ちになりました(便秘だけに。)(あいや、俺は便秘じゃないですが。)

●観てない人のためにかるーく説明すると、
ミュートスというギリシャ神話の神々をモチーフにしたサイボーグ軍団がいて、この人たちは自分らを「神」だと信じているのね。
でこいつらを作ったのがガイア博士という、ブラックゴースト出身のマッドな科学者なんだけど。

原作では、素直にガイア博士がミュートスたちを率いていろいろ命令したりしてるんですけど、平成版アニメでは逆に
博士がミュートスたちを神とあがめて仕えている。

まあわたしははんぱに原作を読んでしまったためにちょっと記憶あいまいなんだけど、アニメでは最初
「ミュートスたちはサイボーグで、ガイアだけが人間」
ということも伏せられていたような気がする。
それで「こいつらってなんなんだろう。」という謎を持たせたまま話が進むことになったんだと思うんだけど。
わたしもいったいこの設定をどう生かすんだろうと、けっこう興味があったんですね。
したら、
やっぱり原作どおりグダグダにしないためには(笑)この設定が鍵だったんですね。

ようするにさいご、ミュートスたちは
「自分らは元は人間だったのにガイアによって記憶を消されて改造され、ガイアの私欲のためにあやつられてただけだった」
と気づいてしまうわけですよ。
でアジトの崩壊とともに自滅していくわけなんだけど。

まあね そうでもしてくれないと
この人たち強すぎるもんね(笑)

なんかかなり最初のほうで死んだミュートスの一人、アキレスだっけ??あれも仲間(パン)の裏切りで自滅したようなもんで、00ナンバーたちに倒されたわけじゃないもんね。
原作がグダグダになった一因にも、こいつら強く設定しすぎたせいって絶対ある。と思うのはわたしだけではないはず。

ま、それはそれとして。
最後、姉アルテミスを亡くし真実を知ってしまったアポロン(ミュートスのリーダー格)が
「俺たちは神だ!
神じゃなかったら、俺たちのこの姿はなんなんだ!」

みたいなことを叫んで死んでいくんですけど。
すんげーかわいそうなんですけど。
わたし原作のアポロンけっこうかわいいと思ってただけに、アニメを観てなんで髪を赤にしなくちゃいけないのか(いや炎だからなのはわかるけども)、なんで白じゃいけないのかそればっかり不満に思ってたんですけど(笑)
そんなんもうどうでもよくなるぐらいかわいそうだったんですけど。
あのですね。
ちょっと話はとびますけども。

●なんか、先週ひまだったんで平成版の最初のほうの、観てなかった回のビデオが出てるらしいってんで、すんごいひさしぶりに近所のレンタル屋に行ってみたんですよ。
したらなんと、昔のいわゆる「新TV」のビデオが全巻そろってるんですよ。
もちろん借りてきましたよ平成版なんかそっちのけで(ていうか、見つかんなかったんだけど。)
まあなつかしさとか感慨とか(笑)そのへんいろいろあったんですけどそれはまたの機会にとっといてですね。

4話ずつ入ってるのを2本借りて、現時点で8話分観てるんですけど。
このうちの7話までが、「宇宙樹篇」というひとつの区切りになってるんです。
で、
じつはこの「宇宙樹篇」も、「神」を名乗る奴らが出てきていろいろ天変地異を起こしたりして、00ナンバーたちが「あんなの神じゃない!」っつって戦う展開なんですね。
でね。
ラスト第7話で「神」と名乗ってた奴らがじつはサイボーグだとわかって、00ナンバーたちに倒されて死んでいくんですけど。

この、「神」の親玉が最後に死ぬとき吐くセリフが、
アポロンのセリフと意味同じなんですよ。

「俺らは決して人間社会に交じれない、
だったら奴らの上に立って支配することでしか
幸せにはなれない。
だから神になるしかなかった。」

みたいなね。
ただしこっちは、作った博士とかは出てこないしこいつらがどっから現れたのかも謎のままなんですけどね。

どうなんですかね。

まあ、ミュートス篇はまだわかる。
なんかけっこう体の一部分とか(あるいは全部とか)動物にされちゃってたり、もうどうみても生き物としておかしくされちゃってたりする奴いたしね。
んでも
宇宙樹篇に出てきた「神」の奴らは、いろいろすんげえ力はついてるものの少なくとも見かけは普通の人間なんですよね。
しかも普段はちゃんと力をコントロールして、人間界に交じって暮せてたしね。
つうことはですよ、ようするに。
少なくともアニメでは新旧共通して、敵のサイボーグには
「機械に改造されちゃったなんて醜い!!」
という理念を持たせているということなんですか??
醜いというコンプレックスがあるがゆえ、それから逃れるために「力が強いんだー、優れてるんだー」と必死で主張しているわけですか??
で、それに対して
「そんなことはないんだよ」
と良い子のみんなにアピールするのが00ナンバーたちの役目なんですか?? なんだかなあ。

それって石ノ森さんの意思なんですか ほんとうに??

いやまあ、実際原作者の意思かどうかなんてことはたいした問題じゃないのかもしれないけども。なんかけっこう
わかりやすいだけに後付けっぽいというか(笑)
わたし的にはびみょうに納得いかないんですよね。
だってさ、00ナンバーたちも一応それぞれ改造されてしまったことに対しては苦悩しているわけですよ。
んでもこの人たちは、やっぱり人間として生き、いざとなったら人間のために兵器として死んでいこう、と割り切ったわけですよ。
んでも
これが割り切れるか割り切れないかの違いってさあ。
「女として生まれたけど子供を生むか生まないか」
ぐらいの違いじゃないの??
それとか
「子供の頃にいじめを受けたけど、
過去のこととして踏み台にしてのし上がるか
いつまでも忘れずに復讐に生きるか」
の違い。とか。
なんつうかさ。


どっち選ぼうが自由じゃん?(笑)



あ、
「自由だけどひとごろしはいけないよ」なのかなあ。
でも
そんだけの力持っちゃってるんだからしょーがないじゃん(こらこらこら)。
ひとごろしでしか発揮できない能力だったら、発揮してみたくなる気持ちもわからないでもないしさ。
ってまあ、てめえがサイボーグにされたことがあるわけでもないのにこんなんアツく語ったってしょうがないんですけどもね。
なんっか昔から教訓にはたてつかないと気がすまない俺様(笑)
そういえば「道徳」の教科書に載ってる話もけっこう納得いかないの多かったなあ。

●ってここまで揚げ足取っといてなんなんですが、これでもミュートス篇にはちゃんと納得しておりますですよ(え?)
いやいやいや、「新TV」もちゃんと面白いです(笑)全部観ますとも。

面白いっていえばさ。

ミュートスの話に戻るけども、
最後のほうでアポロンと009が“決戦”になったとき、二人が加速装置全開でキンキン戦ってるのを見て、002が加勢しようとして加速スイッチを入れるのね。(加速装置は009と002のみついているらしい。)
それでファン掲示板などで、ジェットファンの方たちが喜んで
「002が加速装置使うとこ初めて見た!!」
「もっと使えばいいのに!」
などと書いてらしたんですけども。

申し訳ないんですけどもわたくし、
あのシーンは笑うとこ以外の
なにものでもありませんでした。

だってさあ・・・
加速スイッチを入れた直後のジェットのセリフ・・・










「つ、
ついていけねえ・・・!」





・・・・・・あああ〜。そ、そう・・・。

ついていけないのねキミは・・・・・・。

ああだめだ腹いてえ(笑)

ギルモア博士、
002をもちっと強化してやってくださいよ
お願いしますよマジで。

●といったところで。
次回は・・・未定。

(2002・4・16)

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