ヌルヌルの、あそこ。

申し訳ありませんがお食事中の方、
食べ終わってから出直してきてください。
・・・・・・本当に。



ヌルヌルだったんです、あそこが。
自分でもびっくりしました、あんなになるなんて。
あそこって、・・・あそこですよ。
やだ、言わせるんですか?・・・恥ずかしい。










・・・・・・・・・。










台所の排水口の深型ゴミ受けが、
ヌルヌルのドロドロのグチョグチョで
異臭を放っていたんです。



エロトークだと思った奴、
ケツ洗って出直してきなさい。
ここをどこだと思ってるんだ。

・・・いやさ、もう1か月以上前だったかなあ
ゴミ受けの上にかぶせる、放射線状に切れ目の入った黒いゴム製のフタあるじゃない、あれは洗ったんですよ。
そのときもけっこう裏側とかがごっついことになってたんでネタにしようかと思ったんですが、いや、まだまだこの奥には王が(笑)キング・オブ・ダーティーがおわすわけだから。と思って見逃してやりました。
えっと、ここへ引っ越してきたのが2000年の6月だから、

・・・1年と7か月。

・・・ほったらかしといたわけですか。
わあお♪

言い訳するわけじゃないですけど、わたしはこんな商売の女にしては、トイレとか食品収納関係とかはわりとそんなに不潔にはしてないほうなんですよ。だってストレスたまるじゃないですか、トイレが臭かったり食べ物が腐ってたりするのって。トイレも食事も、仕事中は大事な息抜きであるわけだし。
今回の台所のゴミ受けにしても、「ゴミ受け」そのものは洗ってなかったけどゴミはつねに袋をセットして受けて、こまめに取り替えていたわけでして。
・・・いやもういいか。
いくらとりつくろったところで、「ヌルヌルだった」という現実が消えるわけじゃなし。ああそうさ、あたいはあそこを1年7か月も洗わずにヌルヌルにしただらしない女さ。おかしいかいハハン。

別にわたしは本気で衛生観念がイカれているわけでもありませんし、実家にいるときもそれなりに家事はこなしてましたから、水周りのどこがどういうふうに汚れるかなどの知識もまったくないでもなかったんです。だから一応、「ヌメリ取り」とかいうピンポン球くらいの穴のあいたカプセルに詰めた薬剤を排水口にひもで吊り下げるやつを、引越し当初からつけてときどきちゃんと取り替えてはいたんです。
いたんですが、
最初の取替えの時点でじつは
「これはー・・・・・・あんまり役に立っていないんじゃあ・・・・・・」
とうすうす思っておりました。
特に今回は、もうそろそろ中身が切れてるんじゃないだろうかと気がついてから新しいのを買いに行くひまがなくて、あげくのはて

薬剤が入っていたカプセルの表面が
腐敗物で覆われておりました・・・

だめだろう、いくらなんでもそれはさ。

まあそんなこんなで、思い立ったが百年目(←違う)。
覚悟を決めて、洗い桶に「キレイキレイ」で塩素消毒液を作り、長年の眠りから覚めたキング・オブ・ダーティーとその家臣(上のゴム蓋)をどっぷりとその中に漬けたのでありました。

そして、約1時間後。
さぞかし夢のように気持ちよく、へばりついていた腐敗物どもがはがれて水面にプカプカ浮いているだろうと。
それをザザーッと一気に流し去るときの快感を思ってワクワクしながら台所に戻ってきたわたしは、目を疑いました。

ぜんっぜんキレイになってねえでやんの。
まんま。さっきの。

いや、でもほら。
汚物自体は分解されて、あとは水道の水流で流せば落ちる状態になってるかもしれないし。
などという淡い期待を持って蛇口をひねってみる。

落ちねえよう。じぇんじぇん(泣)

王様お願いです、おふろにはいってください。
このままでは国民が反乱を起こします。

しかし、1年7か月もの間地下室に閉じ込められていた王様はすっかりやる気をなくしており、おろかなヌルヌル女はわが身の不幸を呪いながら、仕方なく素手でスポンジをつかみ、がしがしと汚物を洗い落としたのでした。洗っている最中はね返った水滴が何滴か目や口に入ったかもしれない、などということはこのさい永遠に心の闇に葬っておきます。

ていうか、
スポンジでこすって落ちればまだいいし。

あのね、ゴミ受けって、単純に金属でできた網カゴだと思ったら大間違いよ(笑)
うちのは厚さ5ミリくらいのプラスチック製のカップになってて、それに2ミリぐらいの水抜き穴が無数に開いているという構造なのね。たぶん古いマンションだからしょうがないのね。
んでもさあ。

そんなちっちゃい穴じゃすぐつまっちゃうじゃん・・・

しょうがないから、穴にいっこいっこ、つまようじをぷっすぷっすぷっすぷっす刺したわよ。
刺すそばからシンクに2ミリの汚物がポトポト落ちていく。
ああ楽しくねえ。
この落ちた塊がいっこいっこみんなダイヤモンドだったらいいのに。
なんて考えていてしまいに本当にダイヤモンドに見えてきたりしても困るので、すべての穴を制覇するのはあきらめてキリのいいところでやめました。
ま、これでもずいぶんましにはなったし。
(じつは消毒液に漬ける前に、発泡式のヌメリ取りも使っている。正直あんまり目ざましい効果は期待していなかったし実際そのとおりの結果だったので、つまんないから省略。)
で、そこそこきれいになったゴミ受けを排水口に戻したわけですが。
その際ふと、魔が差したっちゅうかなんちゅうか。
見なきゃいいものを、わざわざ見てしまったわけです
・・・・・・その「奥」を(笑)

すごいぞう。

ゴミ受けにへばりついてた腐敗物はただただ真っ黒なだけだったけど、「大奥」は(笑)極彩色に彩られたじつにみやびな世界。
確実に始まってるね。「奴ら」による侵略が。
もう家を乗っ取られるのも時間の問題かも。
ていうか今でも、生傷のある手で触ろうもんならたぶん一瞬にして破傷風になって、即死。
どうする。





・・・だから食べ終わってから読めって言ったのに。

(※2002年1月26日扉より。)

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