106〜110

110

以前友達と、
「ヒカワキヨシの気持ち悪さの正体はなんだ」
ということについて話したことがあるんだけどさ

↑この3行で気分を害した方は今のうちにお帰りください(笑)
うちはもう3年ぐらい前から奴についてはそういう目線ですので。そこんとこひとつ。

ま、それでそのときなんとなく導き出された結論(べつに結論出す必要もないんだが)てのが、
「奴はああいう動きやしぐさや視線を全部誰かに(誰か→製造主とか。)プログラミングされて操られていて、しかも自分でも操られていることを承知で、なおかつそのことを無邪気に喜んでいる」ように見える、というところから来ているのではないかと。ようするに
「ボクはこうゆうふうに歌って踊って笑うようにプログラミングされてるんだヨ。そしてそれでみんながよろこんでくれるのがとってもうれしいんだヨ。」と(「ヨ」はかならずカタカナで。)全身で言っているかのようで、それが「よろこんでくれるみんな」に入れない俺らにはとてつもなく気味が悪く感じられるのである。
まあ、とはいってもべつになにか具体的に害になるようなことをされたわけでもないし、あれはあれでよろこんで見てる人がいっぱいいるのも事実なわけだし、さらにどんだけ騒がれたところで「演歌歌手」であるかぎり出演する番組もそれなりに限られてはくるはずだから、見たくなければ見ないようにすることも可能なわけで。
最近ではCMでもやたら目にするようになったものの、奴の出演CMはたいていおとなしく歌って踊るだけなので、踊りは画面を見なければいいし歌は15秒ぐらいなら耐えられないほどではないので、というか「ムカつくCM」ならもっとほかにいくらでもあるので、まあなんとかここ数年はそれで乗り切ってきたわけです。
が。

つい最近関東地区ではフジテレビが時代劇をやめてしまったため、わたしは火曜の夜7時台に見れる番組がなにもなくなってしまいまして。
「伊東家」なんか絶対見ねえ。あんなもん早く終われ。
国営のニュースもネタによっては胸くそわるかったりするし。
でさ
テレ朝でやってる旅番組ですよ。
あれねー。ちょっとスタジオの茶々入れが過ぎるような気はするんだけど、他の局にくらべたらまああれがわたしにとってはいちばんましなんですよ。
ラストの奴のコーナーさえなければ(笑)

しょうがないから前半のゲストの旅レポートを耳だけで流し見して、後半奴が出てきたら台所に立って家事をするという解決策をここ最近はとることにしたわけです

でさ
それはよかったんだけど

日曜の昼間ですよ。つうか今日なんだけど。
いつもだいたい「アッコにおまかせ」を見てるんですが、
これもまあものすごく見たくて見てるわけじゃなくて他のとくらべたらこれがいちばん見れるからってだけなんだけど

今日のおまかせは、ふかきょんと若手お笑いに興味のない人間には
ひじょうにキツい内容になっておりましてさ(笑)

もう流し見すら耐えられなくなってきたんで仕方なく、テレ朝で件の旅番組の再放送をやってたことを思い出して一応チャンネルをまわしてみましたところ

なんでだかゲストではなく
奴が単独で旅をしておりまして。

まあでもほら。
旅してるだけだったら、みちみちおばちゃんたちにキャーキャー言われるさまを見せられる不快ささえがまんすればべつに害ってほどの害もないかなと
(つうかそれのほうがまだましなぐらいふかきょん関連がつまらなかったんですが)
このさい青空のような広い心で割り切って見ることにしたわけです。が。

見始めて2分後
あまりのことにペンを落としそうになりました

そんなにちゃんと見てはいなかったんですが察するに、
旅先で出会った方が奴の著書(出してたのか?)を読んだ、
ということを奴に言ったんですが
それに対しての奴の発言

「えっ、拝読してくれたんですか。


オイオイ・・・・・・・・・


あのさ
わたしよくは知らないですけど、たしか奴って
「歌手になれる」って決まってから実際に世に出してもらえるまで
数年間下積みのようなことをやらされていた、と
聞いたことがあるような気がするんですけども。
なんかよくしらないけどさ
そういう「演歌歌手の下っぱのひよっこ時代」って
すごいきびしい先輩たちにさんざんもまれてるような(勝手だけど)イメージがあるんだけど。で、もしそうなら先輩に対する敬語の使い方とかすんごい仕込まれててもおかしくないじゃない。

そうじゃねえのか。
「下積み時代」って、ほんとに歌習ってただけか。
しかしなあ
「拝読してくれたんですか」って、その言葉の選び間違いのレベルって
あびる優ちゃんとか(笑)あのへんがやることなんじゃないのか。
あびる優ちゃんがやったなら許しますよ俺は。
許すっつうか、とりたてる価値もなしっつうか。あれは「そういう子代表」みたいなキャラだからさ。
でも奴はそうじゃないだろう。いいおとなでしょう。
しかも「下積み時代がある」っていうならなおさらですよ。
あれを許しちゃうのか「よろこんでるみんな」。それはまずいぞ。
つうか
ここまで読んでもまじで何がどう間違いなのかわかってなかったりして。
つうかわかんなそう。
そっちのほうがずっとこえーなオイ。

でもよく考えたら
「拝読」って言葉は知ってて使い方知らないってのもすごいですよね。
まさに「プログラムミス」ってかんじ。
誰か回線直したれ。
アップグレードもおねがい。

ついでにウィルスも退治したってくれや。
あっいけね

(2004年5月30日)


109

ちょっと今回はあるいみマニア用語連発なので(笑)
わからない方ごめんなさい。


せっかくギャラリーを整備したので
毎日ちょびちょびとあちこちの検索に登録してまして
「BL系専門」というところにも載せてもらおうかなあ、と
いくつか偵察してまわったんですが
あれですね
やっぱりウチは、「サイト主がBL漫画家である」というだけで
サイト自体には「BLダイスキな方が見て楽しめる要素」ってほとんどないので
やっぱり多少あぶな絵とか、そういうものも見れるようにしないと
売ってるマンガのあらすじだけじゃ萌えんよなあ(笑)と

とりあえず今やってる原稿が終わったらいっきに
在庫のある同人誌の表紙画像と、中身も少々立ち読みできるようにして
検索に登録申請してまわろうときめまして。

そのさい、どの程度から年齢制限とかにひっかかってくるのだろう?と。
まあ実物の本自体はばりばりの成人指定なわけですが(・・・・・・)
やっぱり誰でも見れるサイトで見せていいラインていうのもあるかなと。
うちが使ってるサーバって有料なんですけど、商業用には使っていいけどアダルトはだめなんですよ。
だからどうやっても「モロやばいってわかるもの」は載せられない。

普段BLサイトとかBL要素を含むサイトとかってほとんど見ないんですが、 検索サイトから掘り起こしてわりと年齢制限が軽めなところをいくつか参考に見てみたんですが

・・・うーむ

「顔射された顔のアップだけ」を18禁にしてるところもあれば
「モロやってる絵を局部すれすれでカットしてある」が15禁のところもあり(笑)
いいのかこんなんで。
それぞれのサイト主が「いいと思えばいい。」ってかんじですか。
けっこうお絵かき掲示板やイラスト投稿サイトなんかだと
「水着はいいけど下着はだめ」だとか、こまかい規定が設けられてるけど
「個人サイト開設」っていうことにはそういう基準みたいのってまったくないのか。
「てめえで考えて判断しろ」か。
いやあ自由っておそろしいなあ。
ていうか作ってる本人自体がじつは子供ってこともあり得るわけで。
そっちのほうがもっとこわいな。
とにかくちょっとした目からウロコでありました。

そういえば
さっき見たあるサイトで、
「うちは全面16禁、すべての絵がBL」らしいんだけど
カップルという設定らしいおじさまと子供(笑)が
仲良くくっついて歩いてる絵があったんですが、
「BLってなんじゃらほい」という人がみたらそれって
ただのほほえましい親子の風景じゃないですか。
でも「設定はカップルだからヤバ絵」らしいんですよ。
でさ
それだったらあれかしら

先日OPENしたうちのBL絵のコーナーのカンバンの絵って
やっぱり「BLってなんじゃらほい」という人がみれば
友達どうしのじゃれあいにしか見えないだろうし
実際その程度に見えてくれることを狙って描いたんですが

実際にはあいつらマンガの中で
しょっちゅう気絶するまでやりまくってるわけで(・・・・・・)

それをふまえたらあれもやっぱりヤバ絵と言わなきゃいけないんでしょうか?
わたしの本を読んでくれててあいつらが何者か知ってる人は
あれぐらいでもはあはあしちゃったりするんだろうか。
わたしはあのおじさまと子供の絵をみせられて、いっくら「こいつらすげえずっこんばっこんやってるんだよ」と言われたとしても「・・・あ、そうなんすか。」以上の反応はできねえなあ(笑)
見てこなかったけど掲示板には「○○さんと××くんのカップルがしあわせそうでドキドキしちゃいました」とかっちう感想が書かれてたりするんだろうか。うーん、わからん。

そういえば今さらだけど
「BL」と「ほもエロ」って同義語じゃないんだよね。
わたしは最初からはっきり「エロを描いてお金をもらおう!」ときめてこのジャンルに来たので、エロくないものにはあんまり目を向けてないんだけど
実際には商業マンガでも
「男どうしがラヴるという設定で話は進むけど実際ヤッちゃってるシーンはほとんど出てこない」というものは多いんですよね。
まあ好みは人それぞれなので「そんなのつまんないじゃん」などときめつける気はないですが
あれですね

そういう、モロそのシーンが出てこないものを好んで読んでいる人のほうが
「絵には描かれていない裏設定」ではあはあできる率って
高いのかもしれないですね。
てことは

そういう人ばっかりうちのサイトに来てくれれば、
わざわざ新たにあぶな絵を載せなくても今載せてるマンガのあらすじとBL絵コーナーだけ見て充分はあはあしていただけるんじゃないかという
甘いささやきがふとよぎったんですけどどうだろう。
だめですか。そうですか
ちっ


まあとりあえず、今のところうちは
「アレコレ想像すればはあはあできないこともない」
ぐらいなかんじを基準として画像を上げるつもりでおりますんで。
普段あまりはあはあしないという方も
これを機にひとつがんばってはあはあしていただけたらとおもいます
はあはあ。
何言ってんだ。

(2004年5月28日)


108

扉ネタをメモ帳に書いていたら
例によって無駄にバカ長くなってきたので
中断してこのまま断念するか分けて載せるか考えてたんですが
このパターンに陥ったときは、たいてい
「そんな深く考えなきゃなんないほどのサイトじゃねえじゃん」
と気づいてやめてしまうんですが

などと言いつつMINIのほうを書き出したら
そっちも思いがけず長くなってしまったんで
こっちにもってきました(笑)
ほんとなんでもありです。
なんでもありでもうすぐ3周年。いいかげんっておそろしい。


なんかとつぜん故ナンシー関の本が読みたくなって
数日前に本屋に行ったんですが。
彼女の本って版画作品が入ってるせいかなんなのか、
文庫でも薄さの割りに高くないですか。
いつもそこで悩んでしまうので、なかなか集められず
今回も買えなかった。ていうか原稿料が入ってからにしようと(笑)
古本にもほとんど出回ってないんだよね。
「ボン研」の本が亡くなった直後ぐらいに発売されてたらしく、
「ボン研」がなぜいつまでも消滅しないのか今わかった。


家でちょっと本棚の整理をしなくちゃならなくて
ついでに「記憶スケッチ」の本を久しぶりに引っぱり出して読んだら
お題に「スフィンクス」っていうのがあってさ。
ちょっと前に、ある方が
「すごい馬鹿な友達がいてさ」と話していたことを思い出したんですけど

ちなみにわたしはその
「馬鹿な友達」本人とは面識ないんですが

その馬鹿な友達の馬鹿エピソードのひとつに
「スフィンクスってひとつしかないと思ってた」
というのがあったんですけど

ごめん 俺
スフィンクスってなんこあるのか
いまだに知らないんですけど。

・・・いっこじゃないのか?

なんかスフィンクスって見るときいっつもおなじじゃん。
見るって実物なんか見たことないから写真か絵だけどさ
たとえば10年前に見たスフィンクスの写真と
昨日見たスフィンクスの写真が
同じスフィンクスなのか違うものなのか、あるいは
外見はほとんど同じだけど別のものなのかなんて
すんごいエジプトに詳しい人にしかわかんないんじゃないかと思ってたんだけど
そうじゃないのか?常識なのか?

でさ
「記憶スケッチ」の本でも、
「スフィンクスとピラミッドが合体してる絵を描いてきた人が
たくさんいる」らしいんですが

ごめん 俺
合体してるかしてないかも知らない・・・

だいたいスフィンクスの画像が出てくるときって
同じ画面の中にピラミッドも入ってるじゃない。
あれが、合体してるからなのか隣にあるだけなのか
あるいは隣にあるわけでもないんだけど雰囲気を出すために合成してあるのか
「どうなの」ってきかれたら意外とみんな知らなくないですか。
俺だけか。
まあ、スフィンクスについての知識がなくても
スフィンクスの知識がないゆえに馬鹿よばわりされても
生きていくぶんには何の支障もないわけですが
何が困るって
こういう方って、目の前にいるわたしがその話題の
「馬鹿な友達」と変わらないレベルだと言っているにもかかわらず
延延その友達を馬鹿にしつづけるわけですが

こういうのはやはり
じつは友達を馬鹿にしながら間接的にわたしをも馬鹿にしたいのか、
あるいは


「あなたも友達もほんとうはたいした馬鹿ではないのよ
凡人だったらその程度のレベルで充分生きていけるわ
ただあたくしがちょっとハイレベルなものだから
どうしてもあなたたちを見下さずにはいられないの
ごめんなさいねオーホホホ」



と言いたいのだと受け取ってよろしいんでしょうか?


とりあえず こんどお会いするときは
俺に対して敬意を払う気持ちが少しでもあるならば
こいつは馬鹿だ」という認識を
しっかり持っていただきたい気持ちでいっぱいです

(2004年5月9日)


107

スーパーの駐輪場に自転車を普通に停めて
買い物をして戻ってきたら
なぜかわたしのところだけ、しかも両側から
あとから停めに来た奴がすごい無茶な突っ込み方してけつかりまして
すごく出しにくい状況にされておりまして
頭にきたので
両側とも
ドミノ倒しにしてきてやりました

こんにちはおひさしぶりです。
こんな中学生以下の脳しかもたないまま
中学生の子供がいてもおかしくない年齢になってしまいましたが
なにか問題でも?

何やら毎日お越しいただいて申し訳ないです。
こんだけ放置すればあっというまに誰も来なくなるだろうと思ったんですが
やっぱり日記っぽいものとか、
一応回す気はある掲示板とかを置くと
そうでもないみたいです。
サイトを放置して何をしているかというと、
まあMINIの3月末分あたりに書いてたのと引き続き同じことをしておるわけです(笑)ほかになにがあるっちゅうんじゃ。
あれですよ
まあ今さらっちゃ今さらですけども

お金を出してくれる人には
きちんと誠意で応えないかんなと。

いや、今までも仕事の手を抜いたつもりはないですし
あくまで仕事最優先、webは二の次以下と
そのつもりで暮らしてはきたんですけども

あのですね
普通の人が、たとえば自分で畑を耕して、
獲れた作物で料理を作って、
レストランを開いて繁盛させて
お金ができたら結婚したり旅行に行ったりしたいなと。
そういうことを考えるじゃないですか。
でもわたしはですね

レストランを開こうと内装をあれこれ考えてる間に
畑が荒れ果ててしまう人なんです

なんかいっこのことを必死でやってる間に
他がグダグダになってることに気づかない。

いや、昔から自分はそういうとこあるなーと
一応自覚はないでもなかったんですが、
なんかおとなになったら周りみんな
できるのがあたりまえみたいになってるじゃないですか。
まあお勤めはするけど結婚も考えるし趣味や習い事もするしみたいな。
なんかそういう中にいたら、いつのまにか
自分もできる人になったみたいな錯覚を起こしていたらしい

いやまあ
ステキな彼とらぶらぶしたのちゴールインですとか
エステやジムに通っていいおんなになろうですとか
そういうのはもうとっくのとうに投げてはおりますけども
それでもまあなんちゅうんですか
「仕事しかしてない人」っていうんじゃまずいだろうと。
普通の人が、「趣味」のくくりにすら入れないぐらいのことだったら
いくらなんでもできなきゃまずいんじゃないかと。
webですとか、家族や友人とちゃんとつきあうですとか
ほんとにその程度のことなんだけどさあ


そんなこんなしてたらさ

なんだかいつのまにか
仕事すらできてねえじゃん俺みたいな

いや、だから
「できてない」っつう自覚はなかったんですけども、
MINIに書いたタイムトライアルに挑戦してみましたら
逆に

「昔はできてたのに」ってことに
気づいたんですよ。

あれですね 人間なにごとも
慣れちゃいかんですね

毎月仕事をいただけるありがたみとか
そういうのが無意識にどっかいっちゃってたらしい。
いや、「ちゃんとかかないとほされるかも」とか
そういう恐怖心だけはずーっと忘れずにありましたけども(笑)
そうですよね

わたしのおとなとしての質がどうですとか
人間として充実してるかどうかですとか
そんなこたあマンガ買って読んでくれる方には関係ないんですよね
そんなことも忘れてたよ

ていうか
すげえ失礼だけど、たとえばこれが「奥さん業」だったら
多少家庭がグダグダになってだんなが浮気したり子供がぐれたりしても、まあこの程度ぶっこわれた家庭だったらそこらじゅうにあるしねですみますけども(すむか?)

俺がほされたら、俺が野たれ死ぬだけじゃなく
俺のマンガ読みたい人が
もうにどと俺のマンガ読めなくなっちゃうわけで。
その事態を阻止できるのはやっぱり俺しかいないと。
(べつにすぐ別のマンガ読むからいいよという意見は却下。
描き手本人がそれ言っちゃおしまいです。)

まあなんだかそんなことをかんがえてみたわけです。
これが更新が鈍った理由といえば理由かな。
まじめなことを語ったのでけつがかゆいです

ていうか
本当は、これがメインじゃなくて
「のろくなっても閉鎖はしないよ」というようなことを書く予定だったんですが
長くなったのでそれは次回に。

オチとかなくてごめん

(2004年4月6日)


106

編集さんからいいネタを仕入れましたので
仕事関係小ネタで。

わたしは、もうけっこう長いこと
読者から送られてきた霊体験や不思議体験をマンガに描くという仕事をしております。
これは一見、自分でおおもとになる話をゼロから考え出さなくていいので普通のマンガよりも楽なのでは、と思われそうですが
実際読者の方から編集部に送られてくる体験記というのは
そのまま絵に描けばよいというほど生易しいものではありませんで

だいたいこういうマンガを好きで読んでいるぐらいですから、
手紙を送ってくる読者というのはもう自分の話が採用されたくて仕方がないわけですが
そう思うあまり、怖くしよう、怖くしようと
「怖かった」という感情の描写にばかり力が入り
じつは絵を描くほうにとってはそれよりもはるかに必要な人物や場所の設定がおろそかになっていたりしがちです
まあ素人さんの書いたものなので文章力や表現力に欠けるぐらいは仕方ないですが、
ひどいときにはハガキに「見たもの」だけを箇条書きにしてあったり
また、いくらなんでもここまですごいことが起こっていたら警察沙汰とか新聞沙汰にならないわけないじゃないかというぐらい(・・・・・・)ありえない話をデッチ上げてあったりして、
それをちゃんと「本当にありそう」な話にまとめあげなくてはならない、というところにけっこうマンガ家の手腕が問われたりするわけです。

で、
他のマンガ家さんはどうしておられるのか知りませんが
わたしはその編集部からFAXで送られてきた読者の肉筆の手紙から
あらゆる情報を読み取ろうと努力するわけです。
もちろん、話の中心部分だけを生かして他はまったく創ってしまうということもやればできるわけですが、
やはり読者さんは「自分の体験がマンガになる」というところに期待しているわけですから
なるべくご本人の希望に添う形に仕上げてみせるのがプロというものでしょう。
たとえば話の内容からは、
怖いものに出会ったとき泣いたか、叫んだか、恐怖心を抑えて立ち向かったかなどの反応の違いによってもかなりその人物の性格が読み取れますし、
何十年も前の子供の頃の話であっても、今現在の職業などが書いてあれば
当時どういう子であったかなども漠然とですが推測できないこともありません
その他にも
文字の特徴、誤字脱字の多さ、ペンネームを使っていればそのペンネームのつけかたなど
話の内容以外でも紙面からあらゆる情報を読み取って
文章に書かれていない物語の背景を推理するわけです
ご本人の連絡先がわかっている場合編集部のほうで直接取材ということもできないことはないですが
すでにお便りが届いてかなりの時間が経過していたり、
またご本人のほうにけっこう後ろ暗いところが(笑)あったりする場合も多いため、
追加取材で得られる情報にもほとんど期待できるところはありません
そして

こんなことを何年もやっているので
おそらくわたしは普通の人よりもかなり
プロファイリング能力というものが身についていると思われます。
もちろん警察関係などには何の縁もないので
マンガを描く以外、社会に役立つこともないただの無駄な能力ですが

しかし
そうした努力のもとに描かれたマンガに対して
体験記を採用された読者から、しばしば感謝の手紙が編集部に届くということを最近になって編集さんから聞かされまして
たいそうありがたいかぎりです。
そして

そのような手紙には、しばしば
次のような文面が見受けられるそうです


「わたしの恐怖体験をマンガにしていただいてありがとうございます。
ところで、マンガを読んでビックリしました。
わたしが手紙に書かなかった髪型や部屋の間取りなどが
実物とソックリ同じなのです!
○○先生ってすごいですね!
やはり、こういうマンガを描かれているマンガ家さんには
霊能力があるんですね




・・・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・





ちがうから・・・・・・(涙





えー、
夢をこわしてたいへん申し訳ないですが(汗


最初にFAXで送ってもらった体験記に書いてある送り主の連絡先にひとりひとり電話をかけて
「違うから。」
涙ながらに訴えたい気持ちでいっぱいです・・・

(2004年2月13日)

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