みえるんです。

ちょっと迷ったんですが
こういうはなしはけっこうみんなすきかなと思い
人間関係を犠牲にして(笑)あえてお届けします

自称“おばけがみえる”方とお話ししまして。
おこられちゃったんですが
じつはなんでおこられたのかいまいち納得いっていないという。

少し前から、思うところあって
細々ながらアシスタント業を再開したんです。

近所に住んでいる漫画家さんのところに行っているんですが

この方とはなんだかんだでもうけっこう長いつきあいになるんですが
まあいわゆる“みえる”方らしいんですが

しかし本人いわく
「みえても何ができるわけでもないし、
騒ぎ立てて他人をわざわざ不快にさせることもないし
もちろん自分が注目をあびたいわけでもない、
むしろ注目をあびたいんだろうと思われたら自分が不愉快なので
よっぽどのことがないかぎり、必要以上にそういうことは
口にしないようにしている。」
とまあ
こんなようなスタンスである、らしいと
少なくともわたしは認識しておりました


わたしのほうはというと、

「霊は存在するか否か」という議論に関しては
正直「どうでもいい」というスタンスで生きております

だってみたことはないですし、
「いる」ということも「いない」ということも
立証する手段なんて知りませんし
むきになって科学的に立証してみせようと思うほど
この議論にもその存在にも興味はない
第一どっちが証明されたところで
べつにわたしは損も得もしませんしね

「いない」ってきまっちゃったら霊体験関係の仕事がなくなっちゃうか。
それはちょっと困りますが

でさ
この方がほんとうにみえているのか否かということも
正直わたしにとってはどうでもいいんですよ。
年中そんなはなしばっかりしてる奴だったらうざいですが
そこんところをぬきにしてもぜんぜん支障なくつきあえる方だから今までつきあってきたわけで

「世の中にはそういう人もいるそうだが
どうやらこの人がソレらしい」
ぐらいの認識だったんですよ。
「そういう人」っていうのは、たとえば言ってみりゃ
片親だけで育った方ですとか、
大病から奇跡的に立ち直った方ですとか、
犯罪に巻き込まれたけど無事逃れた方ですとか、
まあ例をあげたらきりがないですがそんなかんじで
「なんかわたしは知らないすごいことを体験されたようだけど
今はぜんぜん普通」みたいな。
はっきりいってそんな方世の中にいっぱいいるじゃないですか。
その体験のはなしを聞くために近づいたんなら別ですが
そうでないなら、そんなはなしは「その人の人物設定」としておぼえておけばいい程度のことであって
会うたびに特にそのことをわざわざ話題に出したりする必要はまったくないわけで

ただですね

みえるみえない、いるいないという議論はおいといて
わたしは、“概念として”
「死んでからも現世になんらかの意思を伝えることができる」
というのは
とても納得がいきません

よく霊関係のはなしであるじゃないですか
恨みに思っていた相手に死んでから復讐するですとか、
片思いしていた相手に死んでから思いを伝えるですとか。

俺はそんなはなしはだいきらい

だってずるいじゃないですか。
生きてる間すげえがんばってできなかったことが
なんでしんだとたんできるようになるんですか。
冗談じゃないですよ
しんだらおわりなんですよ。
しんだらおわりだからこのみじかい人生、せまい日本を
みんなあほみたいに必死で走り回って生きてんじゃないですか。
第一それができるんなら
人殺しといて裁判で無罪放免になる奴なんているわけがない


“本当にいるかいないか”とはまったく別問題として
俺はそんなずるいもんの存在は認めねえ


まあしかし
こんなことはわたしが勝手に自分の中で思っておればいいことで、
人と知り合ったときに自己紹介で
「わたしは霊についてこういう認識を持っています」
なんてわざわざ語ることもないじゃないですか。

で まあ
この方は、友達といってもアシスタントに使っていただいたぐらいですからかなり目上の方なので
特にわたしは自分からこういうことを言ったりもしなかったわけですよ

まあそんなこんなで
先日、このYさんのところで仕事によばれまして。
俺とYさんともうひとりCさんというアシさんと
3人でこもっておったわけですが

こまかいことはもう忘れましたが
ソレ関係の話題でばかばなしをしてたんですよ。
なんか芸能人のだれそれが霊がみえるらしいですとか、
マンガ家のだれそれがみたらしいですとか。
そんなかんじのくだらないはなしで

いえ

わたしはね
くだらないばかばなしだと思っていたんですよ(汗

それで、仕事しながらてきとーにツッコミをいれていまして。
だってとくに思い入れのある芸能人の名前が出たわけでもないし
そんな他人がテレビでみたり雑誌で読んだりしたはなしなんて
本当だろうと嘘だろうと今後の自分の人生に何のかかわりもないじゃないですか。


Cさん「だから○○○(タレント名)が「みえる」って言ってるのは
    あやしいんですよ。」
ぽ  「なんでみえるってことにしたいのかな」
Cさん「さあ」
ぽ  「つうか、いねえからさ」
Yさん「みえるって言っちゃったからね」
ぽ  「みえるったって、いねえから。」


したらですね
ここでとつぜんYさんが


Yさん「じゃあ、
    もしあたしとCさんが知り合いじゃないとして
    あたしとCさんが別々にあんたに同じこといったら
    それはどう説明するわけっ!?」
ぽ  「・・・・・・は?」


・・・・・・いみがわかんないので
あと2回ぐらい説明してもらいました。

えっとですね ようするに

YさんとCさんが知り合いでも何でもないとして、
まずYさんがわたしに
「あんたのうしろにこれこれこういう服装の男の霊がいるよ」
と言ったのちに、別の場所でまたCさんがわたしに
「あんたのうしろにこれこれこういう服装の男の霊がいるよ」
と、まったく同じことを言ったとしたら
(※実際にはCさんはみえる人ではないんですが)
それはおまへのなかでどう説明をつけるのかと。

かようなことを
仕事の手を完全に止め、
きっちりイスごとわたしのほうに向き直って
真顔できかれまして(汗

どうやらわたしの態度だか発言だかが
ものすごくカンにさわったようなんですが

なんでたかがこんなばかばなしに
仕事を中断するほどむきになるのか
俺にはさっぱりわからない
つうか
あにゃたの原稿を上げるために来てるんですから
仕事しましょうよみたいなさ。

でもどうやらちゃんと答えないと許してくれなさそうだったので
おこたえもうしあげました


ぽ  「とりあえず
   “YさんとCさんが知り合いでもなんでもない”
   というところを疑うとおもう」
Cさん「それはちょっとひどいんじゃないの!?」(←目がマジ)
Yさん「それはあたしがうそをついてるってこと!?」
ぽ  「・・・いやあの
    うそでもほんとでもべつにどうでも・・・」
   (つうかこの話題自体どうでもいいんですが。)

Yさん「見えるって言ってる人はうそつきだと思ってるの?」
ぽ  「うそだろうとほんとだろうと
   俺には確認するすべもないし
   疑うのもストレスになるしめんどくさいので
   すぐ忘れるとおもいますが。」


つうかさ

「“あんたのうしろに霊がいるよ”って言ったとしたらどうするの?」
という質問それ自体がすでに
Yさんのポリシーに反してるような気がするのは
俺だけかな(汗
いたづらに人を不安にさせたくないとかゆってたのわ
どなたでしたっけ?

とりあえず俺は
自分のうしろに霊がいるかもしれないことにおびえるよりも
そんな嫌なことを言う2人に対してむかつくことだけは確か。
むぁちがいない。

したら
さらにYさんがおっしゃることにはですね


Yさん「じゃあ、なんで“いない”って言えるの?」
ぽ  「だってわたしにとってはいないですから」
Cさん「それはいないってことにはならない!」(←すげえマジ)
ぽ  「わたしにとってはいないんだから
   いないって言うしかないじゃないですか。
   べつに他の人まで“いないの!!”とか
   無理矢理説き伏せるつもりもないですが」
Yさん「それなら、あたしだったらいないとは言えないな。」
Cさん「いないっていう表現は違いますよね」
Yさん「そういうのはいないって言っちゃだめだよね」


・・・・・・・・・。

あまりにめんどくせえので
「じゃあはいすいませんでした」と
すげえ棒読みで謝っておきました



俺はなにをおこられたんでしょうか(汗


ちなみに
こののちYさんが語ったところによれば
「小さい頃から、“見た”ことを人に言っては
うそつきよばわりされて悲しい思いをしてきた」
とのことなんですが
・・・・・・


しらねえよそんなこと・・・・・・


つうかさ

だったら最初からそう言えばいいじゃないですか。
「みえるんだけど言わないようにしてるの!」
なんて宣言しないでさ。
俺は自分がみえたことないからみえる方の気持ちはわかりませんし
たしかにマンガなんかではそういう設定(小さい頃から云々)の人物が出てきたりもしますが、
現実世界で“みえる”人に出会ったらそこまで察して思い遣ってあげなきゃいけないかどうかなんてわかんないじゃないですか。
思い遣ってあげたところで余計なお世話かもしれませんし。
それに

“みえる”側の人は
「みえたー」「みちゃったー」って言えばそれでよくて、
みえない側の人は
「いない」とひとこと言うにも証明が必要なんて
そんなん絶対おかしい
絶対納得いかねえ


俺はべつに
Yさんをうそつきだとは思っていませんが
世の中にはうそでもほんとでもどうでもいいはなしなんて
山ほどあるじゃないですか。
俺もYさんに、Yさんが直接は知らないよその仕事場の話とか自分の家族の話とかをいっぱいしてますが
そのどれを信じるか信じないかはYさんの勝手ですし
「そんなのうそだ」と思いたきゃ思えばいいし
とりあえず今のところ縁を切られていないってことは
うそつきだと思われてはいないということかなと。
少なくとも俺は人間関係なんてそんな判断でいいと思ってますが

なんで霊関係にかぎってだけは
それが通用しないのか。
そして


なんで俺は自分の仕事を中断してまで手伝いに行って
わけのわからないことで
2人がかりで説教されにゃならんのか。


誰か納得いくように説明してくざさい(涙

(2004年4月19日)

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