HOME  倉庫

DOKUPARA扉ログ/2009年12月

■12月31日
冬コミにお越しくださりありがとうございました。
・・・新刊のみならず、ショート漫画つきペーパーもカラーのチラシも
カンバン絵描きおろしさえもすべて落としまくったにもかかわらず(涙

カラーは一応描く時間と線画までは用意したんですが、
プリンターで他の物を刷るのにあまりにも時間を取られてしまって
こりゃ描いても印刷できんわーというしょうもない理由で・・・
何だろう。この時間の読めなさ。
思えば同人のみならず、今年1年のこのダメさ加減はすべてその1点に起因している気がする。
とにかくせっかく足を運んでくださったにもかかわらず、ご期待に応えられずにすみませんでした。
こんな奴を皆様、また来ますだの楽しみにしてますだの甘やかしちゃだめですよ・・・
いっそ「結局落としたんですか!?もういいです来ません」ぐらい言ってください
いやそれも言ってもらえるだけありがたいからだめだな。
描き手にとって一番おそろしいのって、
「楽しみにしてますから〜」と言ってくださるのに甘んじてズルズルさぼってたら
いつのまにか誰も来てくれなくなっていたという事態だからな。

もっともおそろしい事態をリアルに想像しつつ
おのれのケツに決して消えない火をつけたいとおもいます(涙
ありがとうございました。
できれば来年以降もまだまだ見捨てずよろしくおねがいいたします。


2009年は本当に、この自由業という仕事の
「自由」の部分のおそろしさを、しみじみ体感した年でありました。

同人誌の件もいい例だけど、今のわたしがこんなに何もできないのって
これからやるべきことの選択肢が多すぎて、どれを優先して手をつけていいかわからないからなんだよね。

もう主婦漫画はやめよう!って思った時点である程度の割り切りと絞り込みはできたはずなんだけど、
誰にも相談とか協力あおぐとかしないで一人で勝手にやってるから
ほんとにそれこそ自分がよっぽどしっかりしないと、ケツに火がつかない。
だらだらしてようと思えばいつまでもだらだらしてしまう。
蓄えが底をつくまでだらだらしてようが誰にも何も言われないから。

わたしがここに自分で書くとかしないかぎり、考えてみたら
わたしが今何を考えて、具体的にどんな行動に出ていて
どれぐらい蓄えがあってどんなレベルの生活をしているか、なんて
本当に、この世に誰一人、知ってる人がいないんですよね。
さっきも大家さんから暮れのあいさつの電話がかかってきたけど
この人だって、わたしがこれまでの9年間と変わらず漫画家を続けていて
来月の家賃も何の問題もなく振り込まれると信じてるんだよね・・・
(・・・いや、さすがにむこう何か月かは払えますけども。)

自由っておそろしいですねほんと。

もうさ、「何時間しか寝ないで何時に起きないと1日にこれだけの仕事はできない!」
ってとこから てめえできめないとだめってことですよ。
・・・そんなの嫌だから会社に勤めたり雄のヨメになったりしないでマンガばっかり描いてられる生活選んだんだけどさ(笑)
よく考えたら、他人がムリヤリきめてくれるほうがまだラクかもしんないすね。
てめえできめなきゃなんないならきめる能力もなくちゃだめってこった。
ぬかったな。
まあバカだからしょうがねえか。

でもまあ、バカなりに何がどうダメでどうしなきゃいかんか、が
ここまで明確にわかってるのはまだ救いがあるような気もするわけよ。

とりあえず2010年は、2009年のやり残しから手をつけたいと思います


・・・2009年唯一取り返しのつかない心残りは、
昨日コミケの帰りに打ち上げのお食事会に誘っていただいて
それ自体はたいそう楽しい時間を過ごさせていただいたのでよかったのですが、

朝の時点では夕方早目に帰ってきて、「モヤさま」のスペシャルを見つつ
その裏になってしまう分の時間だけ「世界仰天」を録画しようと思っていて、
録画予約自体も帰ってからすればいいやとセットしないで出かけてしまったのだが
実際に帰ってこれたのは「モヤさま」が終わる時間だったので
結局モヤさまと仰天と、その時間帯両方が見れなかった。

加藤大が今どうなってるのか
どなたか観た方ぜひおしえてくざさい。
▲ページ先頭へ

■12月23日
かわいそうな貧しい牛乳売りの少年と犬になんくせをつけたバチが当たって
冬コミ新刊を落としました

・・・「腹くくって失業者をやる!」とまできめて取りかかったのにもかかわらず、
仕事してなくて同人誌も出せないって
どんだけダメな人なんだろう(汗

しめきり4日前時点で、ここでぎりぎりまでがんばっても
「割増料金払ってどうにか人と文字だけ入ってギリギリ読める状態のものをすべりこみ入稿」
ということにしかならないだろう、と気がついて
じつはその時点からもう別の作業に移りました。
・・・今回こそ「次はないぞ」という気で取りかかったはずなんですが。
何だろう。あれでもまだスタートが遅かったのか。
予告を見て楽しみにして下さった方には本当に申し訳ありません。
しかし・・・去年の冬コミから連続3回
「ギリギリ読める状態のものをすべりこみ入稿」してしまっているので(汗
今までは、仕事の合間の綱渡りで「仕上がりが荒くてもとにかくイベント当日に本があるほうがいいのか、遅れても質のいいものを出すべきか」で悩んだあげく前者を取っていたんですが、
やっぱりどうしても、仕上がりが納得いってないものって
当日「出来上がった本を自分で手にとってニヤニヤながめる」ということを
する気が起きないんですよ。

やっぱり他人の評価以前に、
自分で読みたくない本なんか作ってちゃいかんなーと、
ここ何回かのイベント参加でつくづく思っておったしだいです。

・・・まあ、それ以前に
今回は「どっちとるか」ではなく「ちゃんと手も入れて、しめきりにも間に合わせる!」
という決意だったはずなんですが・・・

・・・みんなあれだよね、そもそも同人誌なんて若い人のやることだから
学校行きつつ、サークル活動だの男女交際だのもちゃんとしつつ
バイトで印刷代稼いで寝る時間削って原稿描いて、ちゃんと新刊出してるんだよね(汗

何かもう、おのれのダメさ加減に慣れてきてないか俺(汗

落ち込み始めて何も手につかなくなるところまで落ち込んでしまうと
逆にその何もできない状態が心地良くなって慣れてしまいそうな気がするので
いつも落ち込む前に次のことを考えてすぐ走り始めることにしているんですが、
わたしぐらいダメが板についてくるともう
一度ちゃんと落ち込んで、底まで行ってきたほうがいいんじゃないかと
いう気がしないでもないんですが

落ち込んでいても、イベント当日は嫌でも迫ってきてしまうので
今回も、当日までにせめて、できることをやろうと思います。
(・・・今これをアップする前に、ここに置きっぱなしだった9月からのログを倉庫に移してたら
秋のイベント前の記事でもまったく同じこと書いてた・・・
ヘコむわ〜。)

・・・新刊は出ませんが、ちょっと、思うところあって
ある本を再版?しました。
いや、まだ在庫のある物なので、改定版とでもいうべきか。
詳しくはまたあらためてお知らせします。

配りものとカンバン絵も描きます。
あと一応、頭の中にネタはあって、まだ1週間以上時間があるので
がんばれれば、ちっちゃくても「本」の形にできれば、と
悪あがきもするだけしてみます。
(↑描けるとしたら、五野上くん×佐藤さんです)
もちろん今回落とした五野上くん×佐藤さん本と「海と野良猫」4も、
表紙はすでに作ってあるので、次回Jに向けて引き続きがんばります。

あともひとつついでに告知しちゃえ。
これまで気づくと十何年かにわたって描きためた、
みはしあん及びJoy of Livingの同人・商業活動でのカラーイラストの
原画展示を、ある場所をお借りしてやらせていただこうと思っています。
・・・まあぶっちゃけ、みはしあん及びJoy of Livingの読者様には
「みはしあんのカラーイラスト」ってまったく評価されてないというか(笑)
そもそも需要がないということはわかっているので、
「ほも系同人誌市場」とはまったく関係ない場所でやります。
完全に自腹きっての自己満です。
まあ、せっかくやりたくもない仕事に見切りをつけて
その分の時間全部こっちに割いていいことに(自分で勝手に)したので
これぐらいはやっていいんじゃないかと。
こちらも脳内での段取りはかなり出来上がっているので
具体的に形になりしだい詳細お知らせします。
・・・まあ、需要がないと言っても同人イベントの会場ではカラーイラストなんて
1回につきせいぜい1枚2枚しかお見せできていないので、
40枚ぐらい一同に見られるなら見てみたい!
という方も、もしかしたらおられる・・・といいな、と思います。
(ヘタクソは数の力に頼むのです)


・・・これだけの告知記事を書くのに4日ぐらいかかってしまった・・・
書きながらも、↑で「やります」と書いていることを
こんな作業してる間にも進めたほうがいいんじゃないかとか
いちいち迷いが出てしまって困る。
なんだか今年1年そんなかんじでしたね。
せいぜい残りの日数、冬コミに向けて集中したいと思います。
▲ページ先頭へ

■12月11日
サイト開始当初みたいに、思いついたくだらないことをパッとアップできたらと思うのだが
今現在、一応春からぐちぐち言ってたつながらないだのの問題はクリアできたものの
普通に電源入れてから動かせる状態になるまで、へたすると
30分ぐらいかかるという状態になりさがっているので(汗
一度落としてしまうともう次ログインするのがめんどくさくてたまらんのですわ。
何を間違えてこうなったのやらさっぱりわからんのだが。
主電源はずっと入れっぱなしで使ってないときは省電力状態、ときどき再起動、でも
電気代にはさほど影響ないだろうか??
いやエアコンなどと同じく起動時にもっとも電力を消耗するのだとしたら
むしろそっちのほうが得なのか??

で、今パッとアップしたいくだらないことというのは

最近、日本版フランダースの犬とかっちゅう映画が話題になっているようなんだが

わたしはアニメのフランダースの犬を、対象年齢のときリアルに本放送で観ていた世代なわけだが
大人になった頃、いろんなテレビ番組で「なつかしアニメ」として取り上げられはじめ
それらを見ていて何やら「ん?」と違和感を覚えることがあった。

あれはおもにかなしい、かわいそうな物語として人々に記憶されている。
それにはわたしも異論はない。
が、
「もっとも泣ける、かわいそうな場面」として最終回の
主人公の少年が、教会で愛犬と一緒に凍え死に、そのなきがらだか魂だかを
天使たちが連れて天に昇っていく、というシーンが挙げられ
再現VTRとしてももっとも多くその場面が使われているのだが

・・・このシーンのことを、
「ハッピーエンド」と解釈していたのは
もしかして、この世でわたしだけなんだろうか。

いや、ここは大人の常識を投げ捨てて、
5歳かそこらの頭の悪いがきの頭で考えていただきたい。

この少年は、物語の中で、それはもうさんざんなめに遭っているのだ。
元々生まれつきが貧乏、商売はうまくいかない、子供なのになんでか大人に優しくされない、
唯一の身内であるじじいは死ぬ、貧乏ゆえに大好きな画家の絵を見ることさえかなわない、
おまけに唯一優しくしてくれるおさななじみの少女に絵を描いてあげていると
少女の親が鬼の形相で現われて二人を引き離す、
しまいに放火の濡れ衣まで着せられる・・・
正確に何歳だかわからないが、おそらく2ケタにも達していない年齢で
いったい何の因果でここまでボロクソな目に遭わねばならないのか。
(さっきワイドショーに映画の主役の子が出ていて、12歳と字幕にあったが
映画とアニメの設定もそのぐらいなのかは未確認)

あんなに虐げられても善良を貫き通すバカ正直な性格では、おそらく
このまま生きていてもさらなる不幸に次々襲われるとしか思えない。
おさななじみの少女はどこぞの金持ちのボンボンにたぶらかされ、
愛犬ともはぐれるか引き離されるか、あるいは不幸な死に目にあう羽目になるか、
いやたとえ天寿を全うしても人間よりはずっと短命なことは間違いないので
いずれにせよ悲しい別れは避けられない。
さらに言うなら、虐げられたあげく彼が善良を貫き通せなくなったとしたら
それはそれで最大の不幸とも言えよう。

そんな目を覆うばかりの泥沼人生を歩まされる前に、清く正しい心のまま
寒さと空腹でほとんど無感覚になったであろう状態での
ある意味安楽死。
愛犬もどこにもはぐれずそばにいる。
しかも、死の直前に、金が払えなくて見れなかったあこがれの絵まで見られた。

これがハッピーエンドでなくて何であろうか。

ああよかったねえ、もうこれ以上いやな目に遭わなくていいんだねえ、
やっぱり人間グレずに正直に生きていれば、さいごのさいごには
ひとつぐらいいいこともあるんだなあ。

当時5歳かそこらののうたりんながきは、確実にホッとした気持ちで
天使たちが彼らをつれていく場面を観ていた記憶がある。

思うに、この物語全体ではなく「このラストシーン」を
「かわいそうな、泣ける場面」と言えてしまう人間は所詮
虐げられた本人の気持ちに入って観ることなんかできない立場なんじゃないだろうか。
あくまで上から見守る目線というか、
「ああ、あんなに虐げられてかわいそうに、
自分があそこにいたらもっとあの子に優しくしてあげるのに」
という大人の見方である。
あのアニメが放送されていた時期にすでに大人だったならそれもわかるが、
わたしと同世代でリアルタイムで観た記憶があり、なおかつ
当時はどうであれ大人になった現在そういう感想を言えてしまう人間を
わたしは理解できない。(裕福に育って当時すでに貧乏の悲惨さが理解できなかったような奴は別)
いや、理解できないのはきっとわたしのほうがおかしいのだ。
人間40年近くも生きていれば、目線も子から親へと移り
物語の感想も違ってきて当然なのだろう。

さらに言うなら、わたしがあのラストをハッピーエンドと記憶しているのは
「最後は幸せな終わり方でよかった」と思うことで、
それ以前の悲惨な物語を思い出すことを避けているのかもしれない。
たぶんあのアニメ、今見てもイタすぎると思う。
というか、今うちが入ってるケーブルでじつは放送されてるんだが(笑)
いい歳ぶっこいて観る勇気が出ない。
あのイタさを乗り越えてまで大人になりたいという気が起きない。

そう考えると、フランダースの犬おそるべしである。
5歳かそこらののうたりんながきの人生に、けっこう暗い影を落としているではないか
なんてことをしてくれたんだ牛乳売りの貧乏ながきと犬。


わたしがもしあのアニメの世界に存在したら、
誰よりも彼らをいじめたおすかもしれない
▲ページ先頭へ

HOME  倉庫