やぎさんゆうびん

先日 郵便局に行ったときのことですよ

ええと、かなり前から言ってましたが
このサイトから直接同人誌の通販の申し込みができるようにしたいものだなあと思いつつ、わたしはひじょうに知能のほうがひくいため振込みのシステムとかを説明してもらうのにおそらくとてつもない時間を要するであろうことが予想され、そのため郵便局の混み具合いや応対した際の郵便局員のイライラを思うとつい、歩いて1分の場所に郵便局があるにもかかわらず今までその用事のために訪れることは躊躇されていたわけですが

先日 通販での同人誌の売り上げの為替を換金するために郵便局を訪れると、
偶然わたしのほかに誰も客がおらず
しかも
その日の為替・貯金等の窓口担当は女の人だったので
思い切って聞いてみることにしたわけです

さてここで
なぜ女の人だから聞くことにしたのかと申しますと。

この郵便局というのは、住宅街の一角の何坪もない小さな局で
たいてい局員も3人ぐらいしかおらず。
何年かごとに人は替わるのですが今は、責任者らしい初老の男性と、わたしと同世代ぐらいの女性、それに年齢不明な男性の3人がたいてい常駐しているわけです
そして
この年齢不明の男性というのが


顔が山羊にそっくりでして
・・・・・・・・・


いえ、べつに顔がヤギだから人間性も下劣に違いないとか能力も偶蹄目並みに違いないだとか
そんな偏見をもって人様を差別しようなどという気持ちは
毛頭ないのですが、
このヤギ

窓口からお客に「いらっしゃいませ」とよびかける際
ものすごいはりついた作り笑顔をしくさるのです。
想像してみてください
「口の端をミカヅキ型にもちあげニカッと笑うヤギ」
怖いです。
へたするとうなされます。
しかも

以前このヤギに何かのことで説明を求めたとき、
あまりにもマニュアルどおりの説明しかしないのでわたしには理解できず、マニュアルにない言葉で質問をしたところ

例のミカヅキ笑顔がシュッと引っ込み
次の瞬間


ヤギが牧場内に侵入した肉食動物に出くわしたようなおびえ顔に
・・・・・・・・・


ようするに、
このヤギに当たってしまうと
この“ヤギ百面相”を見ないようにするのに必死で神経を使ってしまうため肝心の説明が頭に入らず、
知能のひくい人間にとってはじつはかなり深刻な問題であったりするわけです。


まあそんなわけでこの日は幸い金銭担当が女の人だったため、
「インターネットで物を売りたいのだが代金を振り込んでもらう口座はどうしたらよいのか」
と質問してみたところ、
「普通のゆうちょの口座を持っているのならそれがそのまま使える」
という答えが返ってきまして

正直「そんな簡単でいいのか」と。
じゃっかんの不安がぬぐいきれないので、
一度家に帰って自分の持っている口座の通帳の実物を持ってくるので確認してほしいと言って家に戻り、通帳とカードを持ってふたたび郵便局へ行くと
女性局員は、わたしが帰っている数分の間に来たお客の対応にすでに追われており

隣の郵便物専用の窓口では
例のヤギがとてもヒマそうにしていたのですが

わたしはあえて目を合わせないように

していたにもかかわらず次の瞬間ヤギが
ミカヅキ笑顔で「何かご用でしょうか」と。

ヤギと話したくないのももちろんですが
この数分の間に女性局員がわたしとの会話の内容をヤギに正確に伝えたとは思えず、
また最初から話すのがめんどうだったためわたしはヤギに
「こっちの人と話すからいいです」というゼスチャーをしてみせたのですが

なんということでしょう。
それより早く状況を察した女性局員が
「なんかインターネットの通販のことだそうです」と
早口でヤギに伝言してしまったではありませんか。
さて
ここからいよいよヤギの活躍がはじまります。

さて
ヤギは「インターネット」という言葉を聞くや
止める間もなくいそいそと何やら奥から紙を取り出し、
例のミカヅキ笑顔を満面に浮かべながら
「こちらがインターネットからご利用できるサービスとなっております」
とのたまいました。
わたしは仕方がないのでヤギの接客を受ける覚悟を決め、
出されたその紙を見ると
「郵便貯金ホームサービス利用申込書」と書いてありました

ヤギ 「ええとこちらはですね、
   口座に振り込まれた金額の明細がインターネットで
   一目でわかるようになるというサービスでして
   パソコンや携帯電話ですと無料でご利用いただけます。
   たいへん便利ですのでみなさんご利用されています。」
ぽ 「・・・・・・、はあ・・・・・・。」

あまりにもマニュアルをつらつらっと読んだだけのような説明なので 一瞬内容が頭に入ってこない。
ただ

なんとなくですが、本能的に
わたしが求めていることとはまったく関係ない説明をされているのではないかという直感が。

ぽ 「ええと、ようするにこれは“郵便局に来て記帳しなくても
  振込みがあったことがパソコンで見れる”っていう
  だけのはなしですよね?」
ヤギ 「・・・・・・、え、ええ。」
ぽ 「振り込む側の人にはぜんぜん関係ないはなしですよね」
ヤギ 「・・・・・・・・・」

瞬間ヤギは肉食動物に出くわした顔に。
やはりこのヤギ、マニュアル以外のことをきかれると
とたんに頭と口が回らなくなるようだ

ぽ 「ええとですね。
  どういう口座を作ってネット上に何を書いておけば
  見た人が振込みができるのかってはなしなんですが。」
ヤギ 「あ、ああ。」
   (↑あからさまにうろたえ)
ぽ 「さっきの人は普通のゆうちょの口座で
  できるって言ってましたけど」
ヤギ 「あ、あ、ああ。で、できますできます」
   (↑うろたえすぎ)
ぽ 「(通帳を開いて見ながら)ここんとこにある5ケタと8ケタの
   数字と、口座の名義を書いておけばいいんですよね」
ヤギ 「あ、そ、そうですそうです。」
ぽ 「口座の名義って、本名になっちゃうんで
   たとえばお店の名前とかにしたりできないんですか。」
ヤギ 「あ、それはできないんです」
ぽ 「新しく口座を作り替えないとだめってことですか」
ヤギ 「いえ、そうじゃなくて。
   今は架空口座とかにいろいろ厳しくなってるんで、
   本人確認のためにも個人名でしか作れないんです」

・・・・・・・・・?

このときわたしは当然のように、
よく通販会社などでも使われている一般的な振込用紙を思い浮かべていました。
あれは加入者名が会社名だったりすることも多いはずですが。
ちゃんとした株式会社と個人企業とでは扱いが違うということも考えられますが、
わたしは

いくつかの同人作家さんのサイトでその振込用紙の画像が記入例として掲載されているのを過去に見たことがあり、
たいていその加入社名の欄は
サークル名やサイト名になっていたはず。

つい本当に最近になって、
それがいっさい禁止されたということなのか?

疑問は深まりつつ
しかし、まあよく考えたら本名ぐらい一度本を買ったりペーパーを取り寄せたりしたらもれなくバレるわけだし
リスクということなら今までだってあったわけだから、
今さらたいした問題ではないのかもしれないと。
一応納得させて、次の問題に移ることに。

ぽ 「これって、振り込まれたっていう知らせは
  どうやってわたしのとこに届くんですか」
ヤギ 「あ、それは記帳していただくか
  先ほどのネットのサービスで。」
ぽ 「郵便局からは何の知らせもないんですか」
ヤギ 「ないです。」
ぽ 「・・・・・・。じゃあ振り込んだ人からメールを
  送ってもらうってことにするしかないか。
  あ でも何をいくつ買いたいとかいうことは
  振込用紙に書くとこがあるんですよね?」
ヤギ 「ないです。」
ぽ 「え」
ヤギ 「書くには書けますけど
   文字数でお金かかっちゃいます
ぽ 「は!?」

どうもおかしい。
やはりヤギが説明しているのは、
わたしが求めているものとは違うもののことらしい。

ぽ 「だ、だってあの、こういういつも使う
  横長の振込みの用紙があるじゃないですかっ。
  それの下のほうのどっかに“通信欄”てありますよね。
  あそこによく何か書くように指定されてて
  わたし今までに何百回もあそこに字書きましたけど
  あれぜんぶ料金とられてたんですかっ??

ヤギ 「あっ・・・」
ぽ 「?」
ヤギ 「あれは・・・ちがうんです」
ぽ 「?」
ヤギ 「あれだったら・・・料金はかからないんですけど」
ぽ 「は!?」
ヤギ 「あの・・・すいません」

泣きそうなヤギ。

ぽ 「まさか今までわたしがききたいのと
  違うものについて説明してたんじゃないですよね(怒)」
ヤギ 「すいません・・・」
ぽ 「違うんですか。」
ヤギ 「え、ええとですね・・・
   振替口座っていうのは2種類ありまして・・・

・・・・・・・・・。

郵便局の振替口座が2種類あるっていうのは
義務教育を出た人間なら誰でも知ってる常識なんでしょうか。
ああそうでしょうね
ヤギが知ってるぐらいですからね。
わたしの知能はヤギ以下だと言いたいわけですねこのやろう
画用紙をフキダシの形に切り抜いて
ぶっといマジックで「メヘヘェ〜」って書いて
わりばしにくくりつけて
おまへの席のボールペン立てに挿すぞしまいにゃ。



どうしてこうなったかというとそもそも
説明を引き継いだときの女性局員の言い方にも問題はあったと思うが
「インターネット」という言葉を聞いただけでこちらが何を求めているか決めつけるヤギのマニュアル一辺倒な姿勢に原因がありますよね
「サザエさんの後の時間帯にやってる番組」を聞こうとしたのに
「サザエさん」という単語を聞いただけで磯野家のどうでもいい情報を山盛り出してくるようなもんじゃないですか。
そもそもこいつが最初に郵便貯金ホームサービスなんちゃらいう紙を出さなければ、こちらは持ってきたゆうちょの通帳をみせて
「よく通販会社で使われてる振替用紙で振り込まれる口座はほんとにこの口座でいいのか」
と聞いてそくざに問題は解決されてたわけですよ。
やはりオンドレの処理能力は偶蹄目並みですか
やはり主食が紙では脳にまで栄養がまわらないということですか。


不安はつきないながらも
やっと本来聞きたかった件についてもう一度最初からヤギに説明をさせ、
結果

「webで本名をさらさなくていい」
以外にはたいしたメリットがあるように思えなかったので
新しく口座を開くのはやめることにしました

ヤギいわく、このゆうちょの口座の振替は
ネットオークションなどに利用する人は多いらしいものの

すくなくともわたしは 同人誌の通販に使っている人は見たことがないので
もしかしたらそういう用途に使うにはなにか
とても不都合なことがあるのかもしれないのですが


そうだとしてもそれはすべて
ヤギの説明が悪かったせいということで


とりあえずはこの方向で進め、
近日中にシステムを開通したいとおもいますので
どうぞもうしばらくお待ちください。
メヘヘェ〜。

(2003年10月9日・10月13日)

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